タイヤのトラブル<タイヤの空気圧とは?>


空気圧は極端につぶれなければ、低い方が接地面積が増えるのでグリップが良くて安心できる、と言う人がいる。しかし、この考え方は完全に間違っているのだ!

雨の日や寒くなって路面温度が低い時も同様である。
タイヤの空気圧は、その構造に対して接地面積がどのくらい凹むとバランスの良いグリップができるのかを前提として決められている。よって、空気圧が低すぎると、接地面積が大きく凹んで、その真ん中の面圧が低くなってしまい、平均したグリップを得ることができなくなるのだ。さらには、サイドウォールという横の部分の剛性が下がってしまい、タイヤが重量を支えた時にふらついて、安定性が悪くなるということもある。


逆に空気圧が高すぎると、いきなり滑り始めて一気に大きくスリップするといったような、コントロールがしにくい状態になってしまう。空気圧はどんな場合でも、指定された空気圧が一番乗りやすく、安心できるものなのである。


また、空気圧は一度入れたらずーっとそれをを保てるものではない。
短期間でも季節によって温度変化での空気の膨張率が変わって、真夏にチェックした空気圧が秋には20〜30%も下がっていることさえある。
さらに、長期間乗らないでいると、タイヤの空気が少しずつ抜けて、半年も経つとやっぱり20〜30%下がることもある。したがって、久しぶりに乗る場合には、必ずタイヤの空気圧を確認してから乗ろう。


ちなみに、空気圧だけではなく、タイヤのゴムも材質が経年変化する。
空気中のオゾンに触れると柔らかく粘る特性を失って、2年も経つと表面だけではなく内部にまで進行する。頑張っても2シーズンが性能を維持できる限界と考えて、新品に交換することが安全を確保できる。