衝撃を吸収!<サスペンション>
サスペンションの機能の中で一番重要なことは、路面から受ける衝撃を吸収するということである。
サスペンションの性能が悪いと、路面の凹凸に乗り上げたときに車体が跳ね上げられて、ライダーはそのショックをまともに体に感じることとなる。どんなに悪い道を通ったとしても、サスペンションより上には何も影響を及ぼさない、サスペンションよりも下が路面に沿って走行する、ということが理想のサスペンション像である。
サスペンションが開発される前のバイクでは、リアサスペンションは装着されていなく、フロントフォークもスプリングだけのものだったため、乗り心地は悪く、当時のライダー自分でシートにスプリングを付けて、少しでも快適に乗れるようにと工夫をしていた。
サスペンションは、基本的に金属スプリングとそのスプリングの振動を吸収するためのダンパーから構成されている。スプリングは鉄線をコイル状に巻いた金属のバネで、このバネの反発力によってライダーの体重を支えており、道路からの衝撃を吸収しているのだ。
しかし、スプリングには衝撃を受けると振動を続けるという性質があるため、一度振動を受けると瞬時に解消するのが難しい。そこでダンパーと組み合わせて、必要のない伸縮運動を解消しているのである。
サスペンションの状態を表す時には、硬い・柔らかいといった言葉が用いられるが、硬いとはサスペンションの伸縮性の低いことを示している。乗り心地はそれほどよくないが、ロードレースなどのように高速度でカーブを曲がる場合などには、姿勢を保つ意味から有効的である。逆に柔らかいとは、スプリングの伸縮性を高めて、乗り心地の良さを重視しており、一般に使用されるバイクに多く使われている。