小さな動きで大きな力を!<マスターシリンダー>
マスターシリンダーは、ブレーキフルードをブレーキキャリパーに送り込む装置のことであり、通常はブレーキフルードを常時溜めておくリザーブタンクと一体になっている場合が多い。
マスターシリンダーには、ハンドルに装着された手で操作するもの(フロントブレーキ用)と、フットステップの近くに装着された足で操作するもの(リアブレーキ用)の2種類がある。
マスターシリンダーの内部には小型のピストンが入っていて、レバーやペダルの操作によって、リザーバータンクの中のブレーキフルードをブレーキホースへと押し出している。すると、ブレーキフルードの圧力はホースの中を通ってブレーキキャリパーへと達し、キャリパー内にあるピストンを押し出してブレーキディスクを挟み込むことによって、制動力が発生するのである。
この時、レバーやペダルから加えられた力は、パスカルの原理によって増幅されてマスターシリンダーへと伝達される。マスターシリンダー自体は小さいが、その増幅された力によって、中のピストンに大きな力を発生させることができる。また、ブレーキキャリパーに伝達されたブレーキフルードも同様に、マスターシリンダー内のピストンの面積よりも、もっと広い面積のピストンを作動させることができる。
ブレーキの効力は、マスターシリンダー内のピストンの面積と、キャリパー内のピストンの面積の比率によって決定される。この比率が大きければ大きいほどブレーキの効きは良くなるが、マスターシリンダー内のピストンの移動量が大きくなってしまうため、ブレーキのタッチは悪くなってしまう。