ディスクを挟んで制動力<ディスクブレーキシステム>
回転するブレーキディスクという円盤を、ブレーキパッドで挟み込んで、その摩擦抵抗よって制動力を発生させるのがディスクブレーキシステムである。
ブレーキディスクがむき出しになっているので、ドラムブレーキシステムよりも放熱性に優れて水はけもよく、メンテナンス性もいい。
現在のブレーキシステムの主流となっているが、その制動力があまりにも強力なため、ディスクと接触するブレーキパッドの寿命があまりに短くなってしまうことがデメリットである。
油圧式ディスクブレーキの作動原理には、パスカルの原理が使われている。パスカルの原理とは、『密閉した容器の中にある液体、気体の一部に圧力を加えると、そのまま同じ強さで全体に伝わる』というもので、ディスクブレーキシステムには、この原理を用いて、マスターシリンダー・ブレーキホース・ブレーキキャリパーの間をブレーキフルードと呼ばれる液体を往来させて制動を行っている。
ブレーキディスクはとても高温になるため、その素材には耐熱性や耐摩耗性などを考慮した上で、ステンレス合金が使用されているが、さらに放熱効果を高めようとディスクに小さな穴を開けたものや、熱による歪みを防止するために、ブレーキパッドが接触する部分とホイールに取り付けられる部分とを別にした、フローティングディスクという種類のものもある。さらに、制動力を高めるために、ホイールの左右にブレーキディスクを取り付けた、ダブルディスクシステムを採用しているモデルも数多い。