エネルギーを変換し、バイクを止める<ブレーキの原理>
エンジンは、『熱エネルギーから運動エネルギーを生み出すエネルギー変換装置』であり、これに対しブレーキは、回転しているホイールの『運動エネルギーを熱エネルギーに変換する装置』である。
回転するホイールの中心に取り付けられた金属製の回転体に摩擦材を押し付けると、回転体に摩擦抵抗と摩擦熱が発生して、ホイールの回転速度がどんどん落ちてくる。この仕組みがブレーキの原理なのである。
摩擦を利用したブレーキシステムのメリットとして、システムが単純であり、スペースや重量が少なくてすむこと、またメンテナンスが簡単である、ということである。
ブレーキシステムには、ホイールの中心に付けられたドラムの回転を停止させることで制動させるドラムブレーキと、ホイールの中心に付けられたディスクを挟むことによって、制動させるディスクブレーキの2種類がある。
一般的なバイクの場合では、フロントブレーキはハンドルの右側に付けられたブレーキレバーを握ることによって、リアブレーキは右ステップの近くに取り付けられたペダルを踏むことによって、それぞれ作動させることができる。
バイクの場合では、フロントブレーキもリアブレーキも、サスペンションよりも下に作動装置が付けられている。ブレーキシステムは、各パーツを大きくするほど制動力も比例して強力になっていくが、バイクはサスペンションよりも下の重量(バネ下荷重)が軽い方が、もっとよい乗り心地を得ることができる。ブレーキシステムはできるだけ軽量な材料で、さらに小型でも効率よく作動するよう工夫されている。