混合気を爆発させる〜スパークプラグ〜


ガソリンエンジンを作動させるためには、エンジンのシリンダー内で圧縮された混合気に着火して爆発させなければいけないが、その火付け役をしているのがスパークプラグ(点火プラグ)である。

バイクのエンジンは、基本的に気筒数と同じ数のプラグが使われ(より強力な点火を狙った、1気筒当たり2本のプラグを使うツインプラグ方式もある)、その先端にある電極部分がシリンダーヘッド内に埋め込まれるように装着してある。電極部分は、中心にある中心電極とL字型の接地電極とで構成されており、これらの間には約0.6〜1mmの火花ギャップ(隙間)が空けられている。中心電極には+の電極が流れており、接地電極は直接シリンダーと接触している。この2つの電極の間の火花ギャップで空中放電(高い電圧をかけることによって、空気中に電気が流れる)を起こさせて、電気の火花を発生させているのだ。


シリンダーヘッド内の電極は、常に高温にさらされている。しかし、この温度が高すぎてしまうと、電極の温度が極端に上がり、それが熱源となって混合気が着火してしまい、プレイグニッションが発生することがある。すると、ピストンに穴が空いてしまったり、プラグの電極を溶かしてしまうこともある。

逆に温度が低すぎると、完全に燃焼が行われなくなり、燃えカスであるカーボンが電極に付着しやすくなってしまう。すると火花が飛びにくくなり、『プラグがかぶった』といわれる状態になってしまう。