ガソリンを霧にするキャブレターの原理


エンジンを動かすには、ガソリンと空気が合わさった混合気を作るパーツが必要となるが、その代表的なものがキャブレターである。


キャブレターには大きな2つの役割があり、まず1つ目は、燃料タンクから送られてきたガソリンを、空気と混合させて霧状にし(混合気)、エンジンのシリンダー内に送る役割である。2つ目は、作られる混合気の空気とガソリンの混合比を、常に最適に保つという役割である(空気とガソリンの混合比のことを空燃費といい、15:1の割合が最もよいとされている)。


ガソリンと空気とを混合させて霧状にするためには、霧吹きの原理が使われている。吸入行程でピストンが下がり、シリンダー内に負圧が生じると、ポート内では空気の流れが起こる。キャブレターのベンチュリー部分は、ポート部分よりも細く狭まっているため、混合気がベンチュリー部分を通る時に流速が上がるようになっている。よって、この部分にノズルを設置することによって、キャブレターの下の部分に溜められたガソリンが吸いだされ、霧状になってシリンダー内へ送り込まれることになる。


一般的に使用されている、4サイクルエンジン用のキャブレターと2サイクルエンジン用のキャブレターとは、その構造自体が少し異なっている。エンジンが冷えている場合の始動時では、4サイクルエンジン用のキャブレターは空気の入り口を遮断することによって、キャブレター内の混合気の濃度を上げて始動性を高めているのに対し、2サイクルエンジン用は、キャブレター内に燃料が直接流れ込む通り道を開けることによって、混合気の濃度を上げて始動性を高めているのだ。