ラジエーター<水冷エンジン>
冷却水を使ってエンジンを冷やすのが水冷エンジンだが、そのシステムの中で温まった冷却水を冷やしている部分がラジエーターである。
エンジン内部を流れることで温まった冷却水は、エンジンの前方に設置してある大きな板状のラジエーターに送られる。このラジエーターの内部は3つのパーツに分かれていて、まず最初に冷却水が送られるのがアッパータンクである。ここは、温められた冷却水を一時的に溜めておくというのが役割である。
次にアッパータンクから冷却水が送られるのがコアというところである。コアは、何本かのウォーターチューブ(平らなパイプ)の間にフィン(ひだ状の薄い金属板)を持続させたもので、このウォーターチューブの中に温まった冷却水を流し、フィンに走行時の風を当てることによって冷却水を冷やしている。
その後、冷やされた冷却水は、ロアータンクに送られて貯蔵し、再びエンジン内に送り込まれる、という流れを繰り返している。
このフィンによる冷却方法は、空冷エンジンのシリンダーの外側に付けられたフィンと同じ効果を狙ったものである。よって、ラジエーターが大きければ大きいほど、走行時の風が当たる面積が大きくなり、高い冷却効果を期待できるのだ。ちなみにラジエーターに使用される材質は、熱伝導を考慮して、主にアルミが使われている。
コアには一層式のシングルコアと、二層式のダブルコアがあり、ダブルの場合、計算上は放熱する面積が2倍になるが、実際にはシングルコアよりも走行時の風が通りにくくなってしまうため、単純に効果が2倍になるというわけではない。