2サイクルエンジン<行程編>


2サイクルエンジンは、1つの行程を行いながら、別の行程を同時に行っている。
これはシリンダー部分とクランクケース部分とで、同時に2つの行程を行っている。この2ヶ所で行われている動きを説明してみよう。

まずはクランクケース部分。
2サイクルエンジンは、クランクケースのクランクシャフトが収められている周辺を1つの部屋として使用しており、そこで混合気の吸入と圧縮を行っており、この部屋のことをクランク室と呼ばれている。
ピストンが上昇すると、クランク室内に負圧が発生し、吸気ポートのリードバルブが開いて、クランク室に混合気が入り込んでいく。そしてピストンが下に下がってくると、クランク室に圧力がかかって、混合気は軽く圧縮される。このことをクランク圧縮(1次圧縮・予備圧縮)という。
さらにピストンが下がり、掃気ポートが開くと、クランク圧縮された混合気が燃焼室に押されて入り込んでくる。

次はシリンダー部分。
下死点からピストンが上昇していくと、まず掃気ポートが閉じ、次に排気ポートが閉じられて燃焼室内の混合気を圧縮して、スパークプラグによって着火&燃焼する。その圧力によってピストンが押されて下がっていくと、まずは排気ポートが開き、燃焼ガスが排出されはじめる。さらにピストンが下がると、掃気ポートからクランク圧縮された混合気が入り込んできて、かわりに燃焼ガスを押し出していく。

2サイクルエンジンは、ピストンが上昇する時にシリンダー内部で圧縮しながら、クランク室で混合気を吸入する。まt、ピストンが下がっていくときにシリンダー内部で排気しながら、クランク室では(クランク)圧縮をする、という行程が同時に行われているのである。