エンジンの基本的な動作<クランク>
バイクを走らせるためには、タイヤを回すための回転運動が必要になるが、エンジンのシリンダー内で行われているのはピストンの往復運動である。そのため、往復運動を回転運動に変える必要があり、エンジン内でその変換作業を行っているのがクランクなのである。
クランクはシリンダー内を上下運動するピストンや、回転を持続させるために特定の部分に重さを持ったフライホイール、ピストンとフライホイールを連結しているコンロッド、実際に回転運動を行うクランクシャフトから構成される。
クランクが一番下がった状態、つまりピストンが一番下にある状態のことを下死点といい、クランクが一番上がった状態、つまりピストンが一番上にある状態のことを上死点という。この上死点から下死点間の距離をストロークという。
ピストンはシリンダーのボアに合わせた大きさのものを使用していて、この時ボアの値がストロークの値よりも大きい場合をショートストローク型、それとは逆にボアの値よりストロークの値が大きい場合をロングストローク型といい、それぞれエンジンの特性も異なってくる。
また、ピストンが下死点から上死点まで、または上死点から下死点までを移動すること(つまり往復運動の片道分のこと)を動詞的な意味としてストロークということもあり、2回のストロークでエンジン行程を行うものを2ストロークエンジン、4回の行程で行うものを4ストロークエンジンといい、エンジンシステムを分類している。