エンジンの基本構造A
バイクのエンジンには何種類かのタイプがあって、もし排気量が同じであったとしても、そのタイプが異なればエンジンの性格はまったく変わってくる。
バイクのエンジンで最も基本になるものは、シリンダーが1つの単気筒(シングル)である。他のタイプのエンジンと比べると軽く、コストが安いが排気量が増す(ストロークが増すことによってピストンのスピードが上がる)につれてピストンが重くなるため、エンジンの回転を上げることができず、パワーが出にくいのが欠点である。
2つのシリンダーを持つのが2気筒だが、進行方向に対し、シリンダーが並行に横に並んでいるものを並列2気筒(パラレルツイン)といい、縦に並行に並んでいるものを直列2気筒(タンデムツイン)という。
さらに、シリンダーをV型に並べたものを、V型2気筒(Vツイン)といい、そのVの開く角度によってエンジンの性格は変わる。
2気筒は単気筒に比べて、エンジン自体の重さは重くなるが、エンジンの回転を上げやすく、パワーを出しやすいことがメリットである。
一般的に気筒数を増やせば、エンジンを高回転型にすることができてパワーも出しやすくなるが、その分エンジンの重さが増えるというデメリットが出てくる。3気筒以上の並列タイプのエンジンをマルチ(パラレル・インライン)といい、現在の400cc以上のバイクにはもっとも多く採用されている。
また、進行方向に対して縦に2気筒、横に2気筒(全部で4気筒)の直立4気筒(スクエア4)や、それぞれの気筒が向かい合っている水平対向式(フラット・ボクサー)というエンジンも採用されている。