クランクケースやタンクなどが損傷してしまったら・・・


転倒の仕方によっては、エンジンのクランクケースでクラッチカバー部分などが割れたり削れてしまったりすることがある。
走る前に傷ついた箇所は全て確認するのは当たり前だが、もしもエンジン部分に傷やクラックがあったら、しばらく走ってみてから一度停まり、もう一度オイルが漏れていないか確認しよう。


もし、それがにじみ出しているぐらいであればまだいいが、目で見てわかるぐらいにポタッとオイルが落ちるぐらいであれば、それ以上は乗らない方がいい。「オイルが減ってエンジンに良くないから」、という理由ではなく、そのオイルに自分の後輪が乗って転倒する危険性があるからである。路面が濡れた時の滑り方どころではなく、オイルを踏めば前兆もないまま一瞬にして転倒してしまう。これは注意のしようがないのである。


ガソリンタンクも、燃料コック基部などが衝撃で曲がってしまうと、ガソリンが漏れ出してくる。これも後輪が踏めば転倒するだけじゃなく、漏れて気化すると引火しやすくなり、かなり危険な状態になってしまう。また外国製バイクに見られる樹脂製のタンクの場合、転倒時に削れてガソリンが漏れることがある。これは転倒したその場で潔く諦めるべきである。


これ以外にも、ディスクブレーキのローターが何かに当たって歪んでしまったり、ホイールのリム部分が衝撃で曲がってしまうことがある。ブレーキのローターは走り出すと「シュッシュッ」と引っかかるが、ブレーキをかけた時に振動が出るのですぐにわかる。しばらく慎重に走ってからバイクを停めて、ローターが青くなっていたら摩擦によって高温になった証拠であり、効きが極端に甘くなってしまう可能性がある。ホイールは走行中にエア漏れを起こすことも考えられるので、これについても何度か停まってタイヤが柔らかくなっていないかどうか確認すること。