ワイヤーが切れる!<アクセルワイヤーが切れたら・・・>


アクセルワイヤーが切れてしまうと、発進することさえできなくなってしまう。
救援を呼ぶのも難しいような場所で切れてしまった時に備え、非常手段がいくつかある。そのいくつかの手段を紹介しよう。


まずバイクのキャブレターが強制開閉タイプで、しかもアクセルワイヤーが2本スロットルグリップに繋がった方式の場合であれば、可能性がある
切れるのは、ほとんどアクセルを開ける側なので、もう1本の戻す側を外して代用するという方法である。スロットルグリップにあるワイヤーホルダーをドライバーで分解して、ワイヤーを巻き取るドラムから、ワイヤーの先端にあるタイコ(小さく丸い引っかかり部分)を外す。キャブレターも開閉用のワイヤーホルダーからタイコを外して、アクターごと引き抜いて切れたワイヤーを外した後に入れ替えるというものである。スロットルの戻りが鈍くなるため、ゆっくりとした開閉しかできないが、それでもなんとか走ることはできる。


次に同じ強制開閉タイプであっても、キャブレター側にリターンスプリングを装着した強制開閉ホルダーがある場合は、スロットルグリップに1本しかワイヤーがなく、これが切れていたらこの応急処置は不可能である。そこで切れたワイヤーをスロットルグリップからアウターごと外して、中のインナーワイヤーが顔を出すまでアウターを切るか、またはアウターを抜いてしまう。そしてインナーワイヤーを手で持って引くという方法もある。もちろん操るのには片手ハンドルになってしまうといった、かなり困難が伴うが、意外となんとかなる場合もあるので、諦める前に試してみることもいいだろう。


最後にもう一つの手段として、ワイヤーには手をつけないで、キャブレターのアイドルスクリューを回して、アイドリングを4000〜5000rpmと極端に高めてしまう方法がある。ただし、かなり回転を上げても、発進しようとクラッチを繋いでも、意外にパワーが足りなくエンストしやすい。足で地面を蹴るなど初速を助けて、ローギヤのままでなんとか走り続けること。エンジンにとってはいい方法ではないが、重いバイクを必死に押して行くよりはましな方法ではある。ただ、自信がない時は無理に行うことはやめておこう。