物理学から見たバイク

バイクの仕組みや動きを知るためには、物理学の基礎知識が必要になってくる。
なぜなら、バイクは物理学の原理や法則を基礎として、それらに従って動くように作られてるのである。

中でも基本的なものとしては、作用反作用の法則というものがある。

これは、『物体@が物体Aを押す力がある場合、必ず物体Aが物体@を押す力がある。そしてその両方の力の大きさは等しい』という、万有引力を発見したアイザック・ニュートンという人の力学法則の中の1つなのである。

例えば、人間が大きな石を押した場合に石が動かなければ、石を押した力と石が人間を押している力が同じということが考えられる。現実的に、『石が人間を押し返す』という現象はあり得ないことではあるが、『人間が石を押す』という作用を行ったことによって、『石が人間を押す』という逆の作用(反作用)が返されたということを意味しているのである。
このような反作用の力によって生まれた力を反力という。

もしも、人間が氷の上のような滑る場所で石を押していたら、石を押しているつもりではあっても、体が後ろに動いてしまうだろう。実は、これは反作用による反力によっておこるのである。

作用と反作用の力が等しければ石は動かないと思われるかもしれない。
しかし、石と地面の間に発生する摩擦力よりも、石を押している人間の足と地面との間に発生する摩擦力の方が大きければ、石は動いてしまうのである。

そして、この摩擦力こそが、バイクを動かす駆動力を生み出すことになる。